当院では最新の16列マルチスライスCTを完備しています。CTは俗にいう「輪切り」の検査ですが、従来のCTと比べX線の被曝量が少なく、短時間できれいな画像が得られます。また「輪切り」という横断面のみでなく、「縦切り」である冠状断や矢状断も可能であるため、小さな病変でも見落としが少なくなります。
当院の機種では、胸部は7秒、胸腹部は12秒ほどで撮影できるため、ベッドへの昇り降りも含め検査時間は5分ほどで終了します。痛みもなく、ベッドで寝ているだけで検査が終了します。
マルチスライスCTの特徴
頭部・胸部・腹部のほか、肋骨、脊椎、四肢の骨まで撮影でき、小さな病変でも発見できます。頭部では、脳腫瘍や脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)など、胸部では肺がんや肺気腫(COPD)、肺炎など、腹部では、肝臓がん、膵臓がん、胆石、腸閉塞、急性虫垂炎など、脊椎では圧迫骨折、辷り症など様々な病気を見つけることが可能です。また当院のCTではLAA解析プログラムを用いて、肺気腫の診断・評価ができます。さらに体脂肪解析プログラムでは内臓脂肪面積を測定し、「皮下脂肪型肥満」か「内臓脂肪型肥満」かの判別もでき、生活習慣病の早期発見や生活習慣の改善・指導にも役立っています。